本R3/09-10

9月

「すごい物理学講義」カルロ・ロヴェッリ ★★★★
読み進むにつれて段々内容が分からなくなる。でも何となく分かるような気にさせてくれる。ひも理論とは別の理論を唱えているらしい。空間を見る目が変わる!?

「兇人邸の殺人」今村昌弘 ★★★★
快作「屍人荘の殺人」以来読んでいる同氏の3作目。2作目よりよかった。

「招かれざる客」アガサ・クリスティー ★★★★
クリスティーの戯曲。全く知らない作品でしたが流石でした。

「怪奇小説集 蜘蛛」遠藤周作 ★★★
「怪奇小説集 共犯者」遠藤周作 ★★★
解説でも述べられているが、一部の作品を除いてあまり「怪奇」ではない。
それでも面白い作品は多いが、いくつかは肩すかし。

10月

「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午 ★★★☆
同氏の「密室殺人ゲーム王手飛車取り」は今一合わなかったのですが、こちらは楽しめました。

「すべてがFになる」森博嗣 ★★★☆
周囲の描写が分かりやすく、作者は頭のいい人だなと思ったら大学助教授なんですね。
作品は孤島の密室殺人という本格設定。密室への入り方の謎もなかなかのもの。
が、自分側の問題かもしれないですが、作品と読者(自分)との間に距離を感じてしまう。入っていけないというか、入ってこないというか。

「未来からのホットライン」ジェイムズ・P・ホーガン ★★
傑作「星を継ぐもの」レベルを無意識にも期待してしまうのだろうか。

「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」相沢沙呼 ★★★★★
空き時間に予備知識なしで手にした本。さくさく読めます。中盤までは、あぁこういう感じか、と思っていたのですが、終盤は一気の面白さでした。ちょっと読者を小馬鹿にしたようなところも意外といいです。

「そして扉が閉ざされた」岡島二人 ★★★

「ロートレック荘事件」筒井康隆 ★★★★
ネタバレ厳禁につきノーコメント

2021年11月02日│記事の投稿者:toyama│ | コメントはまだありません
本R3/01-08

今年は随分本を読んでいます。ほとんどミステリーとSFですが。
で、今年1~8月に読んだ本を記録しておきます。
読んだ時期を忘れたのも多いので過不足あるでしょうが、そこは適当です。
どうせなので独断と偏見による点数付けをしてみます。
好みにあったかどうかが採点基準です。
★★★★★が最高、☆は★の半分。

「占星術殺人事件」島田荘司 ★★★★★
「異邦の騎士」島田荘司   ★★★☆
「屋上」島田荘司      ★★
「占星術殺人事件」は38年ぶりくらいの再読。好き嫌いある作品のようですが、自分にとっては傑作。島田氏の作品はその後何冊か読んだ後離れていましたが、今回「占星術-」を読んだ勢いで更に2冊読みました。
「異邦の-」は最後がよかった。

「十角館の殺人」綾辻行人    ★★★★☆
「水車館の殺人」綾辻行人    ★★★☆
「迷路館の殺人」綾辻行人    ★★★
「緋色の囁き」綾辻行人     ★★★☆
「どんどん橋、落ちた」綾辻行人 ★★★☆
島田作品からの流れで綾辻作品も読んでみることに。「十角館-」が面白かった
ので、その後もぽつぽつと、他作者作品の合間に読んで気付けば5冊に。
「どんどん橋-」は変わった作品。自分は好きです。

「七回死んだ男」西澤保彦    ★★★★
本格ミステリーではないが面白い着想で楽しめました。

「ハサミ男」殊能将之      ★★★
「キマイラの新しい城」殊能将之 ★★☆
「ハサミ男」は叙述トリックというやつです。気がつきませんでした。が、それ
が事件の解明に結びついていないのが残念。小説を書くって難しいんだな。

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午   ★★

「孤島パズル」有栖川有栖    ★★

「殺戮にいたる病」我孫子武丸  ★★★☆
叙述トリック。これは気付いてしまった。

「ABC殺人事件」アガサ・クリスティー      ★★★★★
「ひらいたトランプ」アガサ・クリスティー    ★★★
「七つの時計」アガサ・クリスティー       ★★★
「死との約束」アガサ・クリスティー       ★★★★☆
「終りなき夜に生れつく」アガサ・クリスティー  ★★★☆
「ゼロ時間へ」アガサ・クリスティー       ★★★☆
「ABC-」はTVドラマ放映に触発されての再読。やはり傑作だ。
「死との約束」も日本版TVドラマ放映を見て読みました。知らなかった作品で
すが、なかなかの良作ではないですか。
「終りなき-」は名作という感じがする。でも自分には合わなかった。完成度で
は(ミステリーではないが)「春にして君を離れ」が、ネタの扱い方としては「*****(ネタばれ防止)」が上と思う。

「フォックス家の殺人」エラリイ・クイーン    ★★★
エラリイ・クイーンは好きなのだが、本作はまぁまぁ。

「宇宙船ビーグル号の冒険」A・E・ヴァン・ヴォークト  ★★

「未来の二つの顔」ジェイムズ・P・ホーガン   ★★★☆

「宇宙の呼び声」ロバート・A.ハインライン   ★★
ハインライン作品の中では対象年齢低めだったか。

「伝説の艦隊1〈コンスティテューション〉」ニック・ウェブ  ★★★★
「伝説の艦隊2〈ウォリアー〉」ニック・ウェブ        ★★☆
「伝説の艦隊3〈ヴィクトリー〉」ニック・ウェブ       ★★☆
これぞスペースオペラ。「-1」は宇宙戦艦ヤマトを思い出します。

「シンギュラリティ・トラップ」デニス・E・ テイラー       ★★★★
「われらはレギオン1 AI探査機集合体」デニス・E・テイラー  ★★★★★
「われらはレギオン2 アザーズとの遭遇」デニス・E・テイラー  ★★★★★
「われらはレギオン3 太陽系最終大戦」デニス・E・テイラー   ★★★★★
「シンギュラリティ・-」はタイトルに今のはやり言葉を使ってみましたという
感じで、物語にシンギュラリティはあまり関わらないのが不満ですが、内容は楽
しめました。
「われらはレギオン」は軽快で読みやすく大変よかったです。

「三体」劉 慈欣             ★★★★★
「三体Ⅱ 黒暗森林」(上)・(下) 劉 慈欣  ★★★★★
「三体III 死神永生」(上)・(下) 劉 慈欣  ★★★★
いろいろと語りたくなるような作品。重厚な作品だからこその不満やアラも感じ
ますが、そんなものを押しつぶす圧倒的な宇宙観に魅せられます。
惜しむらくは「-Ⅲ」のラスト。これならば「-Ⅲ」は要らなかったのでは。

2021年09月28日│記事の投稿者:toyama│ | コメントはまだありません
▲このページのトップへ