- 本R3/11-12
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11月
「火曜クラブ」アガサ・クリスティー ★★★★
「予告殺人」アガサ・クリスティー ★★★★
「謎のクィン氏」アガサ・クリスティー ★
「火曜クラブ」はハヤカワ文庫のマープルの短編集。創元推理文庫の「ミス・マープルと13の謎」と同じ作品のようです。謎解きよりもマープルの雰囲気が楽しい。
「予告殺人」はテレビドラマで見ましたが、本は初めて。これもマープル。面白かったですが、ちと凝り過ぎかも。
「謎のクィン氏」は、肝心のクィン氏に魅力も深みも乏しく感じました。「招かれざる客(有栖川有栖選 必読!Selection1)」笹沢佐保 ★★★
9月にクリスティーの同名作品を読んだばかりですが、本作とは全く関係ありません。「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼 ★★★★☆
倒叙物でありながら、読者への挑戦があるという中編三作品。古畑任三郎パロディ要素ありますが、ミステリーとしての完成度はこちらがずっと高いです。読者を小馬鹿にしたようなところは相変わらず。「造物主の掟」ジェイムズ・P・ホーガン ★★☆
12月
「造物主の選択」ジェイムズ・P・ホーガン ★★☆
「メルカトル悪人狩り」麻耶雄嵩 ★★★★
講談社の『さあ、どんでん返しだ。』と銘打ったシリーズの一冊です。事件後すぐに探偵が解決してしまうのでどんでん返し感はないです。が、軽快で読みやすい。「楽園のアダム」周木律 ☆
同じく講談社の『さあ、どんでん返しだ。』シリーズ。
触れ込みとは違ってミステリーではないです。まぁジャンルは何でもいいのですが。「リラ荘殺人事件」鮎川哲也 ★★★★☆
自分が生まれる前の作品の復刻版。過日「メルカトル悪人狩り」を読みながら、銘探偵メルカトル鮎の名は鮎川哲也に由来するのではと思ったりしていましたが、調べてみたら当たりでした。話の内容は、とにかく次々と人が死にます。トリックや仕掛けもたっぷりです(その分メインとなるべき謎が埋没している感もありますが)。展開の早さを楽しむのが吉。「鴉」麻耶雄嵩 ★★★☆
「私は長編には向かない探偵なんだよ」と語るメルカトル鮎の長編ものですが、探偵の出番はほとんどないです。
本書の登場人物に乙骨という人がいます。漫画「呪術廻戦」の同名の登場人物はここからとったのでしょうか。「エンダーのゲーム」(上)・(下)オースン・スコット・カード ★★★☆
「死者の代弁者」(上)・(下)オースン・スコット・カード ★★★
シリーズ4冊一気買い。読み始めて間もなく、作者は「消えた少年たち」の著者であることを知りました。そうと分かっていればこれらの本は買わなかったでしょう(自分の中で「消えた少年たち」の評価はかなり低いのです)。
が、これらの作品はなかなかよかったです。「円」劉慈欣 ★★★★
「三体」の作者劉慈欣の短編集。いろいろなタイプの作品があって楽しめました。