- 本R8/1-6
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==星の数は自分に合ったかどうかにより、作品の一般的評価からは外れています==
2026年
1月「夜明けまでに誰かが」ホリー・ジャクソン ★★★★☆
著者の『自由研究には向かない殺人』シリーズに続く本作は、一転サスペンスもの。描写力は相変わらず素晴らしく、ひりつくような緊張感が続きます。プロットは少し首を傾げたくなる点もありますが、深く考えないことにします。「殺し屋の営業術」野宮有 ★★★★★
殺し屋もので、勧善懲悪とかヒューマニズムとは無縁ですが、あまり深刻でなく軽快な感じ。極上のエンターテイメント。「ブラウン神父の不信」G・K・チェスタトン ★★★
『ブラウン神父』がBS12で1/6放送開始となったのに合わせて読み始めました。
本作が『ブラウン神父』もの3/5冊目。当初の軽妙洒脱さが失われているように思われます。「チルドレン」伊坂幸太郎 ★★★★☆
連作短編5作。ミステリっぽさがあります。楽しめました。「バートラム・ホテルにて」アガサ・クリスティー ★★☆
マープルもの。謎の国際的犯罪集団が出てきます。マープルの活躍場面はほとんどありません。「一の悲劇」法月倫太郎 ★★★★☆
長編本格推理と銘打つだけのことはありました。重苦しい感じではあります。「反転領域」アレステア・レナルズ ★★★★★
最初の帆船による探検が特に良かったです。描写力がとても優れているように感じました。奇をてらった構成にせずに普通に書いても(というか、その方が)面白いものに出来るのではと思いました。
ちなみに、訳者は中原尚哉。マーダーボット・ダイアリーシリーズと同じです。覚えておきましょう。2月
「二の悲劇」法月倫太郎 ★★★
長編本格推理と銘打っていますが、私的には違うと思います。途中、本作は短・中編向きではと感じていましたが、あとがきによると短編を長編にしたものということです。いろいろと気になるところはありますが、作者が病んでいたのであれば仕方がないというか、逆に興味深くさえある作品でした。「死への旅」アガサ・クリスティー ★★★☆
謎の国際的犯罪集団が出てくるスパイものです。例によってそれなりなのですが、前半の展開はテンポ良くなかなか面白かったです。クリスティーものも残り5冊です。「大栗先生の超弦理論入門」大栗博司 ★★★★☆
SF代わりに読むことが多くなった宇宙論、量子論の入門書に頻繁に出てくる超弦理論。さらっと触れられる程度だったのですが、本書では一段階深いところまで説いています。正直、理解できるようなものではないのですが、今まで覆われていた世界をちらっと垣間見ることができたという喜びはありました。「その女アレックス」ピエール・ルメートル ★★★★★
傑作。「陰桔梗」泡坂妻夫 ★★★★
ミステリ色は薄いですが、佳作ぞろいです。家紋に造詣の深い作者ならではの世界に引き込まれます。3月
「謎のエヴァンズ殺人事件」アガサ・クリスティー ★★★★
新潮文庫版です。ハヤカワでは『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』で、原題に忠実なタイトルです。なかなか読者を惹き付けるワードだと思います。お話としては、若き男女ペアが謎を追う、サスペンス調の作品。トミーとタペンスっぽいかも。「法月綸太郎の新冒険」法月綸太郎 ★★★★☆
短編5作。粒ぞろいの作品でした。ただ『法月綸太郎の冒険』の追記で触れられていた”図書館の自由”についてはもう拘らなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました。こう言っては何ですが、図書館協会の教条主義を内部で大切にする分にはいいけど、外部に向かって他の自由や利益を損なってまで振りかざすのは違うんじゃないかと思います。「ゴーストマン 時限紙幣」ロジャー・ホッブズ ★★★
現在の話と過去の話を織り交ぜて交互に進める構成なのですが、デメリットしか感じられませんでした。「グッゲンハイムの謎」ロビン・スティーヴンス ★★★☆
『ロンドン・アイの謎』の続編です。同作を著した後早逝したシヴォーン・ダウドの未完の遺作かと思っていましたが、実際にはタイトルしか分かっておらず、キャラクター設定を継承した以外は、ほぼロビン・スティーヴンスのオリジナル作品です。『ロンドン-』同様、十代前半の年齢層向けになるのでしょうか、気軽に読めます。「バグダッドの秘密」アガサ・クリスティー ★★
クリスティーの好きなスパイ物お伽話。後半はまずまずですが、前半が(作者の意図は分かりますがそれでも)つまらなかったです。主人公のキャラも今一だったでしょうか。作者の体験談、旅行記のように感じられる箇所があったのは興味深かったです。クリスティーものも残り3冊。「我孫子武丸犯人当て全集」我孫子武丸 ★★★★☆
短編5作。犯人当てとありますが、フーダニットだけでなく、ハウダニット、ホワイダニット(用語の使い方あってるでしようか)もあります。気軽に楽しむべし。4月
「シナバー辰砂都市」エドワード・ブライアント ★★★☆
よく分からない作品。期待していたようなものではなかったですが、不思議な魅力はあります。1976年の作品にしては、驚くほど現代的というか、予見的です。「死人狩り」笹沢佐保 ★★★
読み方は『しびとがり』。構想はなかなかよいと思います。が、も少し工夫の余地があったのでは、と素人が偉そうに言っても具体的には思いつかないわけですが…。文章がシンプルなのは悪くないですが、状況や人物の描写は物足りない気がしました。「蒼ざめた馬」アガサ・クリスティー ★★★★
ノンシリーズもので、ポアロもマープルも出てきませんが、オリヴァ夫人は出てきます。以前ドラマを観て、面白かった覚えはあるのですが、ラストは忘れてました。なかなかの良作と思います。クリスティー残り2冊。「わたしたちの怪獣」久永実木彦 ★★★★★
短編4作。それぞれ怪獣、タイムトラベル、吸血鬼、ゾンビを題材にしていますが、話のキモは主人公の抱える社会からの疎外感(特に親との関係)、断絶感、怒り、悲しみ、絶望、破壊衝動といったところになるでしょうか。息苦しさを感じさせながらも定番ホラー、SFとうまくからめて仕上げています。「17の鍵」マルク・ラーベ ★★★☆
文章上手いです。人物の設定も描写もよいと思います。ただこれ、4部作の1作目ということもあってか、複雑な設定で登場人物も多く、ごちゃごちゃした挙げ句に、少なからぬ謎が持ち越しとなり、本作分の解決も最後にばたばたと”実はこうでした”と言われただけで、読後感としてはどうも釈然としませんでした。「折鶴」泡坂妻夫 ★★★★
中短編4作。『陰桔梗』同様、廃れ行く伝統工芸、その業界等にまつわる話です。佳作ぞろいですが、表題作の『折鶴』は登場人物の考えや行動にちょっと違和感を感じてしまいました。「蜘蛛の巣」アガサ・クリスティー ★★★☆
テンポの良いドタバタ劇。ちょっと話がごちゃごちゃし過ぎの感があります。
ついにクリスティーあと1冊。5月
「95%の宇宙」野村泰紀 ★★★☆
素人向けに書かれた宇宙論、量子論についての本も思いの外たくさん出版されているようです。そんな中、他と違う内容を取り入れようとすると、かなり難しい事柄にも触れざるを得なくなるのでしょうか。本書は結構難しめです。「ふたたび赤い悪夢」法月倫太郎 ★★★
法月倫太郎は好きなのですが、本作は……。**** この頃、傘鉾用ちいかわ作成 ****
「ブラウン神父の秘密」G・K・チェスタトン ★★★
『ブラウン神父』シリーズ5巻の内の4巻目。順序が変わりましたが、これでシリーズ5冊読了です。古今東西語り尽くされたであろうチェスタトン論に踏み込む気はさらさらないのですが、あえて言うと、少し説教臭い感じがしました。6月
「0の殺人」我孫子武丸 ★★★★
『8の殺人』に続いて速水警部補、木下刑事が登場するシリーズ。本書はどこにも見つからなくて、ほとんど諦めていたのですが、なんと地元の加茂市立図書館にあったので借りて読みました。作者の前書きによれば、容疑者は4人で、読者が『殺人者』を当てるのは簡単で、当てられない読者は1%だそうですが、当然そんなわけはありませんでした。「バディントン発4時50分」アガサ・クリスティー ★★★★
ついにクリスティー読破(愛のシリーズ除く)。最後を飾ったのはマープルの有名どころ『バディントン発4時50分』です。「わざわざゾンビを殺す人間なんていない」小林泰三 ★★★
特殊設定により、どんなこともありになってしまいます。「ポワロと私 デビッド・スーシェ自伝」デビッド・スーシェ、ジェフリー・ワンセル
★★★★
TVドラマ版ポワロの逸話を中心に書かれています。シーンを思い出しながら読みました。大変興味深かったです。「777 トリプルセブン」伊坂幸太郎 ★★★★
殺し屋シリーズ4作目にして、マリアビートルの続編となる作品。テンポよく話が進みます。相変わらず上手いし楽しめましたが、マリアビートルに比べるとキャラが弱いかもしれません。========================================
採点や換装を考えながら読むのが重荷になってきましたので、クリスティー、コンプリートを機に、読書記録を終了します。






